禁煙マスター JAENESKO

🚙 車の灰皿が空になる日

プレミアム ・ 家族とタバコ ・ 2026-09-07 ・ 2分

走っている車から家族は降りられません。家全体が大きすぎるなら、まず車から。

車の灰皿は、家族の沈黙をよく知っている。

運転席では、信号待ちの一本かもしれない。

窓を少し開ければ、煙は外へ出ていくように見える。

けれど後部座席にいる家族にとって、車内の空気は選べない。

走っている車から途中で降りることはできないし、嫌だと言ったところで目的地まで同じ空間にいるしかない。

家よりも、車の中は逃げ場が少ない。

灰皿に残った吸い殻は、運転した人の休憩の跡に見える。

だが、同じ空間にいた家族にとっては、吸うつもりのなかった煙の跡でもある。匂いはシートに残り、次に乗った時にも車の中にいる。

火が消えているのに、煙草の時間だけが車内に残っているようなものだ。

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